「小野小町/歌仙絵(古今和歌集797番)」解説 B-08

「小野小町/歌仙絵(古今和歌集797番)」解説


△ 小間食事処「桜-16番」・「小野小町 歌仙絵(かせんえ)/古今和歌集797番」額


     △ 額装全体外観


△ 歌仙絵拡大写真


◆ 本品は、江戸時代に製作されたものといわれています。

◆ 平安時代の古今和歌集1(平安時代前期;全20巻;句数1111首)の小野小町の句(句番号797番)に絵を付けた作品です。

「 色見えで うつろふものは 世の中の 人の心の 花にぞありける 」

(句意)(草木や花であれば色あせていく様が目に見えるけれど)外見には見えずに色あせてしまう(変わってしまう)ものは、人の心に咲く花であったのだなぁ。

※1.古今和歌集は、905年に醍醐天皇の勅命によって紀伴則(きのとものり)紀貫之(きのつらゆき)凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)壬生忠峯(みぶのただみね)4人の撰者となりました。万葉集に未掲載の古歌や当時の新歌など1500首を集めて編集した歌集で、勅撰集(ちょくせんしゅう)の第1号です。


◆ 古今集に収められている小野小町の作品に、句番号113番があります。

「 花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に 」

(句意)桜の花の色は、むなしく衰え色あせてしまった、春の長雨が降っている間に。ちょうど私の美貌が衰えたように、恋や世間のもろもろのことに思い悩んでいるうちに。

小倉百人一首の9番にも選ばれているこの句も同様に「無常」を(うた)った句です。


コメント

このブログの人気の投稿