島岡達三「塩釉縄文象嵌ジョッキ」・「伊羅保縄文象嵌ジョッキ」解説 A-19
島岡達三「塩釉縄文象嵌ジョッキ」・
「伊羅保縄文象嵌ジョッキ」解説
塩釉縄文象嵌ジョッキ/φ100×H115
伊羅保縄文象嵌ジョッキ/φ95×H110
塩釉縄文象嵌ジョッキ/φ100×H115
伊羅保縄文象嵌ジョッキ/φ95×H110
◆島岡達三(1919-2007)
東京工大窯業学科卒業後、浜田庄司に師事し昭和28年栃木県益子に窯をひらき独立しました。組紐師だった父親の組紐を器面にころがし、押しあとに化粧土をうめるという独自の縄文象嵌技法を確立し、平成8年人間国宝となりました。島岡達三の縄文は紐を単に押しつけるのではなく、くるくると回しつけることによってできる微妙な線のズレが作品に趣を与えています。
◆「塩釉」とは・・・
塩釉とは陶磁器の装飾技法のひとつです。1300℃まで温度を上げた本焼きの窯の中に塩を投入し、燃えた塩から発生するソーダガスが素地中の珪酸分と化合してソーダガラスを生み、それが器の表面に粒状で且つ艶やかなガラス質の被膜を作りだすというものです。ただし、その塩を投入する方法は、半分に割った竹の中に塩をのせ竹を窯の中に差し込んでまき散らす手法です。この技法により粒や発色がそろって端正に仕上がります。その端正さは縄文象嵌の意匠と結びついて、決定的に濱田の塩釉とは異なった境地を切り開いています。塩釉による発色は、多くの場合「青色」になることが大半です。
◆「伊羅保釉」とは・・・
伊羅保釉は土灰釉※1の一種で、古くから高麗茶碗に用いられていました。 伊羅保とは高麗茶碗の種類名称のことです。侘びた佇まいと素朴な釉調が見てとれます。手触りはざらざらしていて、このざらざら感がいらいらに転じて伊羅保と呼ぶともいわれています。発色は土の成分にもよりますが、酸化焼成で黄褐色になり還元焼成では暗褐色に焼きあがります。本品はビードロが多く見られ、伊羅保の魅力と調和した趣になっています。
※1.土灰釉とは、木の枝や落ち葉などの雑木を燃やした灰からつくられています。 発色させる ための金属などが含まれていないので、淡い色合いに仕上がります。
※1.土灰釉とは、木の枝や落ち葉などの雑木を燃やした灰からつくられています。 発色させる ための金属などが含まれていないので、淡い色合いに仕上がります。

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