島岡達三・地釉縄文象嵌後手急須 解説 A-14

島岡達三・地釉(じぐすり)縄文(じょうもん)象嵌(ぞうがん)後手急須(うしろできゅうす) 解説

     地釉(じぐすり)縄文(じょうもん)象嵌(ぞうがん)後手急須(うしろできゅうす)

◆島岡達三(1919-2007)

東京工大窯業学科卒業後、浜田庄司に師事し昭和28年栃木県益子に窯をひらき独立しました。組紐師(くみひもし)だった父親の組紐を器面(うつわめん)にころがし、押しあとに化粧土をうめるという独自の縄文象嵌技法を確立し、平成8年人間国宝となりました。島岡達三の縄文は紐を単に押しつけるのではなく、くるくると回しつけることによってできる微妙な線のズレが作品に趣を与えています。

※1.組紐の材料は絹です。この材料の特性により、押し跡が柔らかく仕上がります。

地釉(じぐすり)」 とは・・・

地釉とは益子では並白(なみじろ)と呼ばれる透明釉で、島岡達三は当初益子産出の寺山土と土灰を混ぜたものを使っていましたが、やがて佐野の赤見陶石と土灰を混ぜたものを使用していました。成形された器に組紐を主とした縄文を彫り付け、白土を象嵌して模様が作られますが、その器胎を艶やかで且つしっとりとした透明の釉調(ゆうちょう)で包むのがこの地釉です。地釉の成分の中のカオリンを補強すると白い濁りを生じて、全体の釉調は半透明のマット調になります。この調合次第で、象嵌模様と地釉の混合文様にするなど、微妙な階調による無限の幅ができます。

後手急須(うしろできゅうす)」 の特徴・・・

「後手」と呼ばれる持ち手は、右手でも左手でも持つことができます。日本茶のみならず紅茶や中国茶などにもよく合います。

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